20. 愛と憎しみが織りなすタマプロダクション(最終回)
タマプロの愛
「子は親の鏡」という言葉通り、田中英二を知ることは大城のぼるを知ることになる。長年誤解されてきたが、田中英二は田中ファミリーではなく大城ファミリーの一員なのだ。大城のぼると田中英二は親子である。二人は血が繋がっていない、ただそれだけのことである。
タマプロの憎しみ
田中英二の人生のスタートは憎しみの連続だった。しかしその憎しみが田中英二をいち早く成長させる原動力となり、彼を大城邸へ向かわせたのである。
タマプロの心
この世は嫉妬が渦巻いている。だから才能あるがゆえに妨害にあうこともある。才能があるからといって成功できるわけではないのだ。田中英二は厳しい。それゆえに田中英二と肌が合わず去っていく者もいた。このような現実の中、田中英二はそれがたとえ納得のいく退社ではなくても、将来性があると判断した人物には、こっそりと作画の仕事を回していたのである。
田中英二は言った「才能の芽を潰すわけにはいかない」と。
※これは先代の話。2代目以降は当てはまらない。
タマプロの最期
愛と憎しみは表裏一体である。愛と憎しみを二重らせん構造のように絡み合わせることで、想像を超えた力を発揮してきたタマプロダクション。しかし時とともに、愛と憎しみの歯車が次第に狂ってゆく。
タマプロの全責任は先代社長『星くん』にある。なぜならタマプロに愛と憎しみをもたらしたのは星くん自身だからである。今回、愛と憎しみのバランス崩壊が行き着くところまで来てしまったため、星くんは苦渋の決断をした。彼はタマプロ全出身者のために「タマプロ完全浄化作戦」を決行したのである。
タマプロが始まって以来40年。いつしか田中英二は星になり大城のぼるも星になった。だから愛の力が少しずつ衰えていくのはやむを得ないことだが、その分、愛のタネである憎しみを癒やして愛の力に転換しさえすれば、タマプロは今でも望む以上の力を手に入れることが出来たはずである。
作戦のフィナーレとして、星くんは『けん』という助っ人を呼んだ。彼は星くんの『影の参謀』と呼ばれた男である。二人はすぐさまフュージョンし、タマプロに向けて必殺技【イケメンビーム】をお見舞いしたのである。2008年タマプロは滅亡した。
ご挨拶
今月をもって、タマプロ創業44周年記念サイト「大城のぼると星城朗二と田中英二」を終了いたします。
このサイトは100年後であっても価値を損なわないよう、なるべく真実を語ったつもりです。もう彼を知る人は少ないので詳細を知ることは難しいでしょう。又、サイトを制作する上で注意はしていたのですが、中には公開してはいけなかった内容が含まれているかもしれません。この点に関しては幸せ数字「44」に免じてお許しください。
田中英二も私たちも、大城のぼる先生には大変お世話になりました。たぶん、田中英二の死後、彼の家族は大城先生とは疎遠にならざるを得なかったことでしょう。深い事情があったのです。許してあげてください。しかしながら、受けたご恩はしっかりと後世の人に受け継がれていったことは確かでございます。大城先生、ご家族の皆様、本当にありがとうございました。
ファンのみなさま、いつもありがとうございます。
完


